クエン酸とは
クエン酸は、柑橘類に含まれる有機化合物で、酸味の原因とされ、梅干しに大量に含まれていますが、体内でも作られています。
クエン酸の大きな特徴は、エネルギーを生成する「クエン酸サイクル」(クエン酸回路)の重要な構成成分であることです。
そもそも人間の60兆個の細胞は、全てエネルギーを作る機能を持っています。そのエネルギー源となるのが、炭水化物(糖質)、脂肪、たんぱく質で、中でも炭水化物(糖質=グリコース)が主要な働きをして、体内の細胞に取り込まれて行くのです。
図解:クエン酸
クエン酸サイクル
クエン酸サイクルとは、この細胞内でエネルギーを生産するシステムのことで、体内に摂取された栄養素は、クエン酸などの8つの有機酸に分解され、その分解工程でエネルギーが発生します。
クエン酸は、このエネルギー生産システムの出発点となる最も重要な役割を担っている有機化合物なのです。